公開日:
更新日:
7 min read
FX放浪記trade 2💲FXとはなんたるものか?初心者のための基本ガイド

FXとはなんたるものか?
個人的な回顧liquidationvi
当時の私が知っていたことは、円高の時にドルを買い、円安になったらドルを売ると儲かる、程度だった。思い起こせば30年前、ときはまだ20世紀、妊娠中の元妻が夜通しテレビでBloombergを観ながら、どこかに電話して、買ってだの、売ってだのやっていた。
寝ぼけ眼(まなこ)に映るその姿から、ぼんやりと思い出したのは、高校時代、日曜日の午後に何度も目にした、同級生の家での光景だった。彼の父がテレビで競馬を見ながら、頻繁に電話をかけていた姿。
私は彼に尋ねた。 「ねえ、お前の父ちゃん、どこに電話かけてるの?」 「ノミ屋。」
世の中には知らなくてもいいこともある。そう思った瞬間だった。
元妻との思い出
話を元妻に戻す。あのとき、144円くらいの円が急激に110円くらいに上昇した。元妻は「為替で15万円勝ったよ!」と3回くらい自慢して、毎回、大きな買い物をした。
それだと使った金額が45万円になるから、大損だと思うし、勝った利益はあなたの通帳に入ってるけど、あなたが使っているそのお金は、私が稼いだものだよ。
ああ、ジャイアン理論。
そんな元妻も、今では起業した会社が香港に上場し、超富裕層の仲間入りをしているのだから、人生何が起こるかわからない。
FXの始まりと個人的な関わり
日本でFXが開始されたのが1998年。まさに元妻が夜な夜なBloombergを見ながら電話をかけまくっていたころだ。彼女には先見の明があったのだろうか。私は全く興味がわかなかった。
だいぶ後になって元妻から言われたひとこと。
「あなたはFX向いていない。あれはトイレに行ってる間にさえ、価格が急変して損することもある。忙しい人がするものではない。」
そういえば、個人トレーダーが求める究極の椅子は便器だった、という記事を読んだ記憶がある。
FXの定義と特徴
FX(外国為替証拠金取引)とは、世界中の通貨を売買する取引のことである。為替レートの変動を利用して利益を得ることを目的としており、少額の証拠金で大きな取引が可能なのだ。
FXは24時間取引が可能で、取引所を介さずに直接取引できるOTC(Over-the-Counter)市場で行われる。経済ニュースや政治情勢などの影響を受けやすく、レートが大きく変動することがあるため、高いリターンが期待できる反面、リスクも高い金融商品の一つとされている。
FXのメリットとリスク
メリット
- レバレッジを利用した大きな取引:少額の資金で大きな取引が可能
- 24時間取引:世界中の市場に合わせて取引できる
- 双方向取引:通貨の上昇・下落どちらでも利益を得られる可能性がある
- 流動性が高い:大量の取引を素早く行える
リスク
- 為替変動リスク:急激な相場変動で大きな損失を被る可能性がある
- レバレッジリスク:大きな利益の可能性がある反面、大きな損失のリスクも
- 金利変動リスク:スワップポイントが不利に働く可能性がある
- カウンターパーティーリスク:取引相手の信用リスク
FXを始めるには
FXを始めるには、以下の手順を踏むとよい:
- FX業者の選定:信頼性、手数料、取引ツールなどを比較
- 口座開設:必要書類を提出し、本人確認を行う
- 取引プラットフォームの習得:デモ取引で操作に慣れる
- 資金の入金:取引に使う資金を口座に入金
- 取引戦略の構築:自分に合った取引スタイルを見つける
- リスク管理:損切りラインの設定など、リスク管理を徹底する
- 実際の取引開始:小さな取引から始め、徐々に経験を積む
最後に
FXは高いリターンが期待できる一方で、大きなリスクも伴う金融商品だ。私の元妻のように才能を発揮できる人もいれば、大きな損失を被る人もいる。重要なのは、自己の資金力とリスク許容度を十分に理解し、適切な知識と戦略を持って取り組むことだ。
そして、忘れてはいけない。トイレに行く暇もないほど忙しい取引は、果たして本当に幸せなのだろうか?人生には、FX以外にも素晴らしい機会がたくさんあるはずだ。