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FX放浪記

trade 13💲FX取引の基礎知識:ロット、ピップ、税制の違いを徹底解説

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【lots(ロット)】

FXにおけるロットとは、取引する通貨のまとまった単位のことです。

海外の業者では、一般的に1ロット=10万通貨単位となっています。例えば、レバレッジ500倍で1ロットのUSD/JPY(米ドル/日本円)を取引する場合、必要な証拠金は、10万通貨(米ドル)÷500倍=200米ドルとなります。

1,000倍なら、たった100米ドルで10万ドルを取引できてしまいます!

なんてすばらしいのでしょう!

一方、国内の業者では、1ロット=1万通貨単位となっているところが多いです。これは、金融庁の規制により、国内業者のレバレッジ上限が25倍に制限されているためです。同じく1ロットのUSD/JPYを取引する場合、必要な証拠金は、1万通貨(米ドル)÷25倍=400米ドルとなります。

非効率ですね、プンプン。

つまり、海外業者のように高レバレッジを利用できる環境では、少ない証拠金で大きな取引が可能なため、ロットの単位を大きく設定しています。一方、国内業者は規制によりレバレッジが制限されているため、より小さなロット単位を設定しているのです。

レバレッジの大小については議論のあるところです。レバレッジが大きいと危険!と主張するブログも少なくありません。

個人的には、自分は何も分からずに1000倍レバレッジでFXを始めた上に、それで利益をガツンと出した経験から、レバレッジが高いから危険だとは全く思いません。投資ですから元金を失うのはリスクとして常に付きまといます。ですが、投資のリスクはコントロールできるものです。ギャンブルではありません。

とはいえ、お祈りトレードになると、もはやギャンブルですけどね…

【pips(ピップ)】

FXにおけるピップとは、為替レートの変動を表す最小単位のことです。多くの通貨ペアでは、為替レートは小数点以下4桁まで表示されます。このとき、小数点以下第4位の単位がピップとなります。例えば、EUR/USD(ユーロ/米ドル)が1.2345から1.2346に変動した場合、0.0001の変動となり、これを1ピップと呼びます。

ただし、日本円を含む通貨ペアは例外です。USD/JPYなどの通貨ペアでは、小数点以下2桁目までがピップとなります。例えば、USD/JPYが110.00から110.01に変動した場合、0.01の変動となり、これが1ピップになります。

pips

1ピップの変動は、取引量(ロット数)によって損益が変わります。例えば、1ロット(10万通貨)のUSD/JPYを取引していて、1ピップ(0.01円)上昇した場合、100円(10万×0.01円)の利益となります。

余談ですが、戦前は日本円も米ドルも同じ桁で取引されており、1ドル=2~4円でした。しかし戦後のハイパーインフレで物価が100倍も上昇し、1949年にGHQによって1ドル=360円と定められました。その後、連合国が確立したブレトンウッズ体制(米ドルを基軸通貨とする固定相場制)の崩壊により、為替相場は自由化され、現在のような変動相場となりました。日本円だけpipsが2桁なのは、その名残です。

【税制の違い】

国内業者と海外業者では、FXの税制にも違いがあります。

国内業者の場合、FXの利益は申告分離課税の対象となり、税率は20%(所得税15%、住民税5%)です。損失が出た場合は、他の先物取引等の利益と通算することができます。

一方、海外業者の場合、FXの利益は雑所得として総合課税の対象となります。税率は、所得税の累進税率(5%~45%)に住民税を加えた率が適用されます。損失が出た場合は、他の所得と通算することができます。

国内は源泉分離課税だから海外FXよりも税金が安い、という人がいますが、それは数千万円も儲けた場合の話。例えば、年収1千万円の会社員が海外FXで500万円儲けたときの納税額は概算で182万円、しかし国内FXで500万円だと、課税額は概算で222万円となり、海外FXの方が税金が安いのです。

しかし年収1千万円の会社員がFXで2千万円の利益を出した場合、国内FXだと納税額は526万円だが、海外FXだと820万円になります。逆転しましたね。

税金の心配をするほど、利益を出してみたいものです。

※金額はすべてAIに計算させた概算です。