AIを活用した飲食店経営の改善:マーケティングと事業計画の重要性
よくある質問 (FAQ)
なぜSNSでは飲食店経営者の愈痴が多いのですか?
飲食店が5年以内に7割潰れる理由は何ですか?
現在のマーケティングは中小企業でも可能ですか?
SWOT分析は事業判断にどう役立ちますか?
事業撤退の判断基準を決めておくべき理由は何ですか?
SNSと飲食店経営の現実
私はSNSをあまり活用していませんが、仕事で使用することがあります。最近はXよりもThreadsを目にすることが多くなりました。しかし、流れてくる投稿は主に援助交際と経営者の愚痴に大別されます。その中で勉強になるのは、脱・税理士の菅原さんの投稿くらいでしょうか。彼のYouTubeも面白くて勉強になるので、時々見ています。
経営者の愚痴の中で多いのが、「客が来ない」「客がいない」という飲食店オーナーのものです。それに対するコメントも、「初月の売上が20,000円でした」とか、「最初のうちは資金を切り崩して、なくなる前に客が来るかどうかです」といった、壮絶な体験談が目立ちます。
会計のプロの判断と違和感
とある経済誌の記事で、会計士の方がラーメン店を経営していたという話がありました。この会計士は、コスト計算を非常に厳密に行い、昨今の物価上昇により損益分岐点が大幅に上がったことから撤退を決断したそうです。さすがに会計のプロだと思いましたが、同時に少々違和感も覚えました。現在はワイン居酒屋を営んでいるとのことで、さらに不思議に感じました。
マーケティングの欠如
これらの事例に共通しているのは、マーケティングの話が全くないことです。SNSを使って店の情報を投稿することは誰でもやっていますが、問題は投稿の中身自体にあります。そして、その投稿の内容がどのような戦略から考えられたものなのかが重要です。
経営を改善するには2つの方法があります:
- 売上を増やす
- コストを下げる
マーケティングは売上を増やすために不可欠です。一方、コスト計算は効率的な経営には欠かせません。客が来ないと愚痴っているオーナーは売上が増えないと言っており、店を閉めたラーメン屋はコストが回収できないと言っています。
事業計画とマーケティングの重要性
多くの場合、個人が独立して飲食店を開業するきっかけは、事業者の個人的な欲求です。 「これなら儲かるだろう」よりも「こんな店をやってみたい」「自分は他とは違う理想の店を作りたい」といった思いが強いのです。 これはまさにプロダクトアウトの発想であり、顧客ニーズなどはおそらく微塵もありません。 大事なのは儲かることであって、自分の夢を叶えることではありません。
マーケティングを無視した事業では、集客ができず、持続的な経営は困難です。これが、飲食店が5年以内に7割潰れると言われている理由の一つではないでしょうか。
しかし、ほとんどの飲食店オーナーはマーケティングの知識がないでしょう。
マーケティングの変革
私は学生時代、バブル崩壊した年に起業し、22年間会社を経営してきました。57歳の今、振り返ると、経営者としての成長の過程が鮮明に浮かび上がります。
私もかつては、「自分が欲しいものは他の人も欲しいはずだ」という完全なプロダクトアウト指向で製品を企画してきました。 この考え方は、多くの起業家や中小企業経営者に共通するものかもしれません。 私の場合、最初の製品がヒットし、成功を収めたこともあり、この「自分が欲しいものは他の人も欲しいはずだ」という発想に確信を持ってしまいました。 いわゆる「成功体験にひきずられる」というやつです。 しかし、経験を重ねるうちに、この発想の限界に気づかされました。
90年代当時のマーケティングは、多大な費用がかかり、大企業しか実施できませんでした。 サラリーマンが原宿で高校生にアンケートを取るような人海戦術が主流だったからです。 そのため、40代以上の経営者には「マーケティングは費用がかかるので、中小企業には難しい」「大企業がやることだから自分には関係ない」といった思い込みがあるように感じます。 私もその一人でした。
ですが、現在はネットの普及でマーケティングデータが簡単に手に入ります。 かつて大企業しかできなかったことが、今や中小企業や個人事業主にもできる時代なのです。 これは経営者にとって、素晴らしい機会です。
インターネットを通じて、顧客の声を直接聞いたり、市場動向をリアルタイムで分析したりすることが可能になりました。 SNSやGoogle Analytics等のツールを使えば、比較的低コストで効果的なマーケティング戦略を立てることができます。
この変化は、特に飲食店経営において大きな意味を持ちます。地域の需要や競合店の状況、顧客の嗜好など、以前は高額な市場調査が必要だった情報が、今では手軽に入手できるのです。
経営者の皆さんには、この新しい可能性を十分に活用していただきたいと思います。 マーケティングはもはや大企業だけのものではありません。 むしろ、機動力のある中小企業こそ、これらのツールを効果的に使いこなせる立場にあるのです。 そして、プロダクトアウトからマーケットインへの発想の転換が、ビジネスの成功に不可欠であることを、私自身の経験から強く感じています。
SWOT分析の有効性
SWOT分析を使って客観的に自分を分析することで、今の事業が継続できるか判断できるはずです。 例えば、強みはないが弱みはある、チャンスもなく競合他社の多いレッドオーシャンにいるのか、 まだまだ未開拓のチャンスで溢れたブルーオーシャンにいるのか、そこを把握するだけでも発想が変わると思います。
撤退の判断と準備
このままでは先がないとわかれば、余裕があるうちに違う道に進むべきです。 お金がなくなれば気力もなくなり、精神的に追い詰められます。 人と会うのが怖くなります。私も破産と清算を経験しましたから、その怖さは身に染みて知っています。
だからこそ、そうなる前に余裕のあるうちに転換しなければ、まさに茹でガエルになってしまいます。 こうなったら手遅れで、夜逃げしかありません。 なぜなら、店を閉じるにも会社を清算するにもお金が必要だからです。 そのお金すらなければ、夜逃げしか道が残されていないのです。
そのためには、事業を辞める条件をきちんと決めておくことがとても重要です。 私は資金繰りがショートしても融資が受けられない時は、会社を畳もうと決めていました。 最後には国内の売掛金を全て年金事務所に差し押さえられましたが、海外の売掛金は年金事務所も差し押さえができませんでした。 そのお金が振り込まれると同時に弁護士に送金し、事業を停止して、清算の準備に入りました。
結びに:AIの活用可能性
このような事態の打開策として、AIを活用できないかを次回は書きたいと思います。 AI技術は日々進化しており、経営分析やマーケティング戦略の立案に役立つ可能性があります。 次回の記事では、AIを活用した具体的な方法や、その効果と限界について探っていきたいと考えています。