ブログトップ

公開日:

更新日:

8 min read

技術革新

Astroでの1文字の呪い:AIも見逃したフロントマターのバグ

Astroでの1文字の呪い:AIも見逃したフロントマターのバグのイメージ

astroでエラー

astroでコンテンツをビルドnpm run buildしたとき、下記のエラーに遭遇した。

    [ERROR] [types] [GenerateContentTypesError] astro sync command failed to generate content collection types: can not read a block mapping entry; a multiline key may not be an implicit key
  Hint:
    Check your src/content/config.* file for typos.
  Error reference:
    https://docs.astro.build/en/reference/errors/generate-content-types-error/

AIの回答

こんなエラー出ました。

It looks like you’re encountering an error while trying to build your Astro project. The error message suggests there’s an issue with the content collection types generation, specifically in your src/content/config.* file. Let’s break down the error and suggest some steps to resolve it:

  1. Error message: “can not read a block mapping entry; a multiline key may not be an implicit key”

This error typically occurs when there’s a formatting issue in a YAML file. In this case, it’s likely in your src/content/config.* file.

  1. Steps to resolve:

    a. Locate your src/content/config.* file. It could be config.js, config.ts, or another extension.

    b. Open the file and check for any multiline keys or formatting issues. Common causes include:

    • Incorrectly indented multiline strings
    • Missing colons after keys
    • Improper use of YAML syntax

(以下略)

日本語で質問してるのに、英語で返すな!!!!

はい、日本語で説明いたします。

Astroプロジェクトのビルド中にエラーが発生しているようですね。エラーメッセージによると、src/content/config.*ファイルにおいて、コンテンツコレクションタイプの生成に問題があるようです。エラーの内容を分析し、解決のためのステップを提案します:

  1. エラーメッセージ:「can not read a block mapping entry; a multiline key may not be an implicit key」 (ブロックマッピングエントリを読み取れません。複数行のキーは暗黙のキーにはなりません)

このエラーは通常、YAMLファイルのフォーマットに問題がある場合に発生します。今回の場合、src/content/config.*ファイルが原因と思われます。

  1. 解決のためのステップ:

    a. src/content/config.*ファイルを見つけます。拡張子は.js.tsなどの可能性があります。

    b. ファイルを開き、複数行のキーやフォーマットの問題がないか確認します。よくある原因は:

    • 複数行の文字列のインデントが不適切
    • キーの後のコロンが欠けている
    • YAML構文の不適切な使用

(以下略)

AIにconfig.tsを渡してみた

ありがとうございます。提供いただいたコードを見ると、src/content/config.ts(または .js)ファイルの内容のようです。このコードには明らかな構文エラーは見当たりませんが、YAMLパーサーがこのファイルを読み取ろうとしている可能性があります。これは予期せぬ動作です。

問題を解決するために、以下のステップを試してみてください:

  1. ファイル名の確認: このファイルが src/content/config.ts または src/content/config.js という名前であることを確認してください。

  2. ファイルの種類の確認: このファイルは明らかにJavaScript/TypeScriptファイルです。しかし、エラーメッセージはYAMLファイルを解析しようとしているように見えます。プロジェクト内に同じ名前のYAMLファイル(例:config.yaml)がないか確認してください。

  3. Astroの設定の確認: astro.config.mjs(または .ts)ファイルを確認し、コンテンツコレクションの設定が正しいことを確認してください。

  4. 依存関係の確認: プロジェクトの依存関係が最新であることを確認してください。次のコマンドを実行してみてください:

       npm update

(以下略)

その後も30分ほどAIの指示に従い格闘するも、一向に解決の糸口が見えない。 AIに頼るのはあきらめた。自分で解決することにした。

ネットで検索してみた

AIが出てくるまではGoogle検索が常識だった。Googleが無い頃はMSDNが頼りだった。その前はオライリーの本とか、Undocuemnted Windowsなんかの書籍頼みだった。Visual C++ Ver1.0を秋葉原で買ったときは、パッケージがラジカセ、いや、ミニコンポ並みにでかく、中身は30冊くらいのマニュアルだった。本体もフロッピーが10枚くらい入っていただろうか。もう30年も前の話だ。記憶もおぼろげになる。

検索すると、同じようなバグで悩む人がいた。全部英語でやり取りされている。日本では被害者がいないのか、astroがまだそれほど普及していないのか…いずれにしろ、分かったことは、誰も解決方法を知らないと言うことだ。

解決策

打つ手なし…

はあ、なんとなくnpm run devを実行してみた。

   npm run dev

エラーが出た。

     reason: 'can not read a block mapping entry; a multiline key may not be an implicit key',
  mark: Mark {
    name: null,
    buffer: '\n' +
      "title: 'trade 9💲もう騙されない鉄心石腸\n" +
      "description: 'FXにおける100%勝率ストラテジーの実態と、海外FXのレバレッジ、税金問題を解説。初心者トレーダーが陥りやすい罠と、その回避法を詳細に紹介。'\n" +
      "pubDate: '2024-09-22T00:00:00.000Z'\n" +
      "updatedDate: '2024-09-22T00:00:00.000Z'\n" +
      "heroImage: '/src/assets/images/blog/fx008-hero.jpg'\n" +
      "category: 'FX放浪記'\n" +
      "tags: ['FX', 'シグナルプロバイダー', 'EA', '海外FX', 'レバレッジ', '税金', 'リスク管理']\n" +
      "headline: '完璧な勝率の幻想:FX初心者が知るべき真実と海外FXの実態'\n" +
      "keywords: 'FX, 100%勝率, 海外FX, レバレッジ, 税金, LOT, 初心者, リスク管理, シグナルプロバイダー'\n" +
      'draft : true\n' +
      '\x00',
    position: 124,
    line: 3,
    column: 7

え?

フロントマターの文字列を閉じる’が抜けていた。

間抜けなコード

だから次行のdescriptionがオレンジ色になっていた。見過ごしていた自分の愚かさに呆れる。

はあ。

まじか。

AIの回答は何だったんだ?そっか、ネット上に正解が落ちていないから、分からないのか…正解を学習していなければ、回答の仕様が無いと言うことだな。

AIもまだまだ

数日前に妻と話をした。

「昔はイコールが1つ抜けてたとか、かっこが足りないとかで2~3日バグが直らないなんて、不毛な生産性だったけど、今はAIがチェックしてくれるから、あんな目にはもう遭うこともないよね。」

私の認識はまだまだ甘かった。

今でも「1文字の呪い」でバグが発生することがあるのだと、意外な形で思い知らされたのであった。